ネイバーシップでは以下にあげる4つの課題から、「学び」と「お金」を活動の柱と捉えています。

❶地域で学ぶことの意味や価値を、地域全体で捉え直し共有すること
「総合的な探究の時間」では、地域をフィールドとして主体的に学ぶことの必要性が強調されていますが、そこに関わるセクターの多くから「将来はこの地域に戻ってきて、地域を担う人材になってほしい」という言葉が散見されます。しかし、それは地域側からの願いの一方的な押し付けになってしまってはいないでしょうか?
私たちは、高校生が主体的に学ぶとは、地域のためではなく、自分で自分の生き方を見出すプロセスであるべきと考えます。そして、「地域の願い・思い」はそれをしっかりと受けとめて共有される「港」のようなプラットフォームが持続的に構築されている。そのような姿を思い描いています。
❷探究的な学びを支える地域の支援体制の不足
未来に向かって歩みを進める高校生が挑戦をしようとするとき、資金や相談、サポートする人材の不足が足かせになってはなりません。高校生が挑戦し、(中長期的にも)成長するためには、地域全体のさまざまな資源を活用し、学びを支える体制が不可欠です。
私たちは、「学びに関わる人材育成」に向けた探究的な学びの手法やアピローチなどを専門家などを招聘し、その知見・経験を蓄積・共有する機会創出も目指しています。また、地域企業と連携した学びのコンテンツづくり・プログラムづくりの開発も必要だと考えます。
❸地域外からの投資に依存するシステムからの脱却
地域経済を「外貨」によって維持するのではなく、地域内で滞っている資金が循環するシステムを創りあげていくことを目指します。探究的な学びを支える資金の原資を地域からの寄付に置き、税控除が受けられる寄付制度を活用し、地域住民が主体的に公的な資金使途を指定できる税負担の仕組みを構築します。
このような機能を有するソーシャルセクターを設立することで、地域の学びに関するさまざまな要素を総合的に担うことのできる基金の設立と運用が目標です。
❹地域の暮らし(文化・経済)の見直し
学びとそれを支える資金循環の仕組みを通じて、共助による文化を再興し、新たな経済の循環を創りだします。長野県の県立高校では「地域での学び場」を(地域自らで)育む歴史があり、地域住民も教育に貢献した風土がありました。
それは、自分たちの地域の学びや、それに伴って創造される暮らしのありようを共助によって生み出してきた「寛容で包摂的な」精神です。
