私たちネイバーシップの現在地(後編)- 高校生の学びを支える新たな試み


高校生は必ずしもお金を求めているわけではない:

今回の企画会議で高校生たちと話してみると、彼らは必ずしもお金を求めているわけではないということが浮き彫りになりました。むしろ、彼らが求めているのは人の助けや相談に乗ってくれる存在です。

ただし、実例として、学びたいことが進み、世の役に立つ商品のプロトタイプが出来上がり、それを商品化したいという状況が起き、その時にはお金が必要になるという例もあります。

ただ、最初に必要なのはお金ではなく、学びたいことが進んでいったその先で、お金がネックになってしまい、その先に進めないということが起きた時にすぐにサポートできる体制だということも見えてきました。

2月のイベントを「お金」を高校生がやりたいことをできるようにするために受け渡せるイベントのようなものを考えていたのですが、現段階ではこれより少し手前にあるのではという感覚を持ったのが今回の企画会議。

子どもたちが本当に必要としているサポートは常に固定されているものではなく、都度、見直したり、改善したり、形を変える必要があると改めて感じました。

このように、地域の大人たちと高校生が集まり、どのようにサポートできるかを一緒に考える場を提供し、重ねていくことでさらに見えてくることがあるような気がします。

イベント企画会議ホワイトボード

参加者の声:

毎回イベントを開催するたびに感想をいただいています。
今日はその一部をご紹介させてください。

  • 「お金ありきの探究になっては元も子もない」
  • 高校生と触れ合ったことがすごく久々だったので、あまりにしっかりとした意志を持った高校生たちにビックリしました!また、「高校の探求の授業がつまらない」という発言はごもっともだと思いました。
  • 会の趣旨そのものを初めて聞きましたので、その思いと、賛同する地域の皆さんの熱い気持ちに感銘を受けました。また、イベントが進行する中で、高校生の本音から、趣旨の軌道修正が必要だと分かった点も、大きな一歩だったように感じます。
  • 心の底からやりたい!という探究がない…ここに来ている子は「できる子」だと思っていたので、そういう子でもそんな気持ちなんだ…と思いました。
  • 探究をするためのお金なのに、お金をいただくことで無理にお金を使おうとして本来自分がやりたいことができなくなるかもしれない、と仰っていたことです。私はお金を貰えることについてプラスになるとしか思っていなかったので、逆の視点から考えていらっしゃって印象に残りました。

高校生たちが本当に必要としているのは、単なる資金ではなく、「人」とのつながりや「顔の見える関係」。

私自身の感想としては、学びというもの、特に「探究」は自分が知りたいことを知れる学びであるはずで、そうであれば、探究は楽しいものなのに、やらされている感が残ってしまうのは勿体無いなと”イチ”教育シュフオタクとしては、正直、思いました。


お金は学びの目的ではなく、知りたいことを追求する過程で必要になることが多い:

1.何を知りたいかを聞ける場所を持つこと
2.サポートするための体制を整えることが求められているように思います。

2月もその一歩となるように、模索しながら、答えがはっきりと見えない問いに向き合い続けるプロセスを航海していければと思っています。2月のイベントは今回の企画会議の意見をできるだけ反映し、より面白い場の提供ができるように、悶々としながらも進めていきたいと思います。

高校とネイバーシップ、そして企業と手を取り合いたいと言われるような、一緒に高校生たちの本質的な学びをサポートできるような環境を長期的に見据えて進んでいけるような団体になっていけたらと改めて私たちが目指したい姿を再確認できました。

改めて、私たちの想いを…。私たちネイバーシップは、地域の大人たちも積極的に関与でき、先生にも頼りにしてもらえて、若者(高校生ら)の学びをサポートする体制を整えることを目指しています。


新たな支援の形とは:

今回の企画会議で見えたことは、繰り返しになりますが、「お金はそのためのツールの一部であり、まずは知りたいことややりたいことを見つけること」の手助けも必要だということ。そして、私たちは、一方的に大人が評価してお金を渡すという方法を避けたいと考えています。

では、どのようにしてこれを実現するのか?これが今、私たちが直面している課題です。参加者からは、「地域の人たちが応援したりサポートしたりできるプロジェクトチームを作るのはどうか」という提案もありました。これにより、高校生が自発的に動き出す、もしくは動き出したくなるきっかけを作ることができるかもしれません。

また、「探究をやる時にお金が必要なら使えるお金があることを知ってもらうイベントを開いてほしい」という声もありました。これまでの探究学習を振り返り、資金があればどのように発展できたかを示すことで、高校生たちに新たな視点を提供できるかもしれませんね。


次のステップ:

今回の会議で明らかになったのは、高校生たちの思いを聞き、彼らが本当に必要としている支援を提供するために、根本的に考え直す必要があるということです。

今後も、地域の子どもたちのために、皆さんと共に新たな学びの場を築いていきたいと思っています。

次回のイベントは、12月、伊那北高校の高校生が、やりたいことを持ってお話をしに来てくれます。彼らの揺らぎながらも進んでいこうという姿勢をより良い形で共に進んでいけたらと思います。


文責:増田千華